NAVIGO(ナヴィゴ)について


※情報は変更される場合もありますので、予めご了解ください。


■カルト・オランジュからナヴィゴへ

現在、パリの公共交通機関(メトロ・バスなど)では、これまで定期券として利用していた「Carte Orange(カルト・オランジュ)」を順次廃止し、「NAVIGO(ナヴィゴ)」に切り替えています。

             

「NAVIGO」は、日本の「suika」(JR東日本)や「icoca」(JR西日本)と同様、改札機にかざすだけで改札を通ることができる、非接触式ICカード。

料金はチャージ式ですが、JRと違う点は、1週間または1ヵ月の定期券のみということ。
つまり、1回毎に料金がマイナスされるシステムではありません。


■カードの購入方法

NAVIGOにはイル・ド・フランス内居住者用非居住者用の2種類があります。

前者は、メトロ各駅の窓口にある申込用紙に記入後、写真を添付して郵送すると、2〜3週間後に自宅にカードが郵送で届きます(無料)。主要駅では即時発行も行なっています。(詳しくは駅でおたずねください)

後者(つまり旅行者の方はすべてこちら)は、NAVIGO Decouvert(ナヴィゴ・デクヴェルト)という、メトロ各駅の窓口で即時発行可能なカードになります。

NAVIGO Decouvert の発行時に必要なものは、以下の通り。

 ・発行料金 5ユーロ
 ・顔写真 25×30mm 1枚

写真を貼付ける紙製カードと、ICチップの入ったプラスチック製カードの2枚組となっており、
同じく窓口でもらえる透明ケースに一緒に入れて使用します。

カードの有効期限はありませんので、次回のパリ旅行の際にもチャージすれば使用できます。
チャージ料金は、従来のカルト・オランジュの1週間、1ヵ月の料金と同様です。

パリ市のレンタサイクルシステムVelib’(ヴェリブ)のチャージカードとしても利用できます。

ただし、盗難・紛失の際の再発行や払戻しはできませんので、ご注意ください。


■料金チャージのしかた

メトロの各駅にある専用チャージ機(左)または新型券売機(右)でチャージできます。

   

専用チャージ機ではICチップの入ったクレジットカードまたはカルト・ブルーしか利用できませんが、新型券売機では現金(札・硬貨)も使用できるようになっています。(まだ限られた駅にしかありませんので、ご注意ください)

専用チャージ機の場合:言語(フランス語・英語・スペイン語)を選択し、画面の指示に従い、紫色のチャージスペースにNAVIGOのカードを置き、利用したい期間などを画面で選び、クレジットカードを挿入し、暗証番号を入力する。

新型券売機の場合:画面手前のローラーで、下の Recharger un passe Navigo を選択、緑のボタンを押す。あとは画面の指示に従い、紫色のチャージスペースにNAVIGOのカードを置き、利用したい期間などを画面で選び、クレジットカードまたは現金で支払う。

わからない場合は、駅の係員におたずねください。ただし、見ず知らずの人に代りに操作を頼むことだけは絶対にお避けください。親切を装った詐欺被害が多く報告されています。


■NAVIGOチャージ料金表 (2008年7月1日現在)

1週間定期券

Zone 1-2 ・・・ 16.80ユーロ
Zone 1-3 ・・・ 22.30ユーロ
Zone 1-4 ・・・ 27.50ユーロ
Zone 1-5 ・・・ 33.00ユーロ
Zone 1-6 ・・・ 37.20ユーロ

※パリ市内の主要な観光スポットは、 Zone 1-2 でほぼカバーできます。

月曜から日曜まで有効。翌週の定期は、金曜から購入可能。その週の定期は水曜まで購入可能。
購入したゾーン内のメトロ・RER・バスが乗り放題。

1ヵ月定期券 Zone 1-2 ・・・ 55.10ユーロ
Zone 1-3 ・・・ 72.90ユーロ
Zone 1-4 ・・・ 90.20ユーロ
Zone 1-5 ・・・ 108.40ユーロ
Zone 1-6 ・・・ 122.10ユーロ

月の1日目から月の最後の日まで有効。翌月の定期は、前の月の20日から購入可能。
その他使い方等は、1週間定期券と同じ。




パリ生活社